自然循環農法

黒木本店は農業から焼酎造りを始めます。
土地を耕し、種を蒔き、栽培から収穫まで
すべてを自分たちの手でおこなうのです。
さらに製造過程で生じる廃棄物は有機肥料として
有効利用し、自然の恵みを自然に還す。
それが黒木本店の焼酎造りです。

原料
原料
焼酎
酵母 木桶仕込み 蒸留
有機肥料/飼料
リサイクル
風土
宮崎・児湯の大地と水

農業生産法人
甦る大地の会
(自家農場)

原料
原料

焼酎は原料の個性が強く出るお酒です。より上質で、より個性的な焼酎を造るために黒木本店は農業生産法人「甦る大地の会」を運営しています。40ヘクタールに及ぶ畑で原料の栽培をおこなう他、焼酎粕の有機肥料による有機栽培や新品種による焼酎の開発に取り組んでいます。大地を感じ、恵みに感謝し、循環させて守っていく。大地と一体となる焼酎造りが黒木本店の理念です。

焼酎造りにおいて、水の質にはどれだけこだわってもこだわりすぎることはありません。黒木本店で使用する水は緑豊かな尾鈴山水脈より流れ出る小丸川の伏流水とされる地下水。この良質の軟水を安全に濾過し、発酵や割水に適した理想的な水に仕上げます。

焼酎

麹は焼酎造りの要です。良質な麹を造るためには、人の手による育成が欠かせません。原料に雨を降らせるように水分を浸透させ、土を耕すように麹を混ぜ、太陽が照らすように温め、風が吹きつけるように冷ます。農業のサイクルにも通じる丁寧な育成によって麹菌は芽を出し、多くの酵素を実らせるのです。

酵母

黒木本店が発酵に用いるのは自家培養した純粋酵母です。芋、麦、米といった原料の違いだけでなく、同じ原料の中でも品種の違いによって数種類の酵母を使い分けます。それが焼酎の豊かな香りを生み出すのです。酵母は厳しく衛生管理された環境で、焼酎の種類に最適な温度で育成されます。

木桶仕込み

木桶仕込みは外気温からの影響を受けにくく、酸素の供給が適度におこなわれる仕込みです。一次仕込みで丁寧に管理し育てた酒母(水と麹と酵母)を二次仕込みで木桶に移してもろみを発酵させます。木桶で仕込むことにより純粋に培養された酵母だけでなく、木桶に住み着いた乳酸菌などの目に見えない微生物が独自の複雑な味を生み出します。

蒸留

発酵させた醪(もろみ)を蒸留機で熱して気化させ、さらに冷却することで香りとアルコールを抽出する。これが「蒸留」と呼ばれる工程です。蒸留機の形状や熱の加減、蒸留時間、蒸留釜内の気圧、蒸気を止めるタイミングなど、さまざまな要素が複雑に絡み合うことで、風味豊かな本格焼酎の個性を生み出すのです。

有機肥料/飼料
リサイクル

自然の恩恵を受けて焼酎は造られます。だからこそ、その製造過程でいかなる環境汚染も生み出してはならないと黒木本店は考えます。そのために蒸留の際に出る廃液は緩効性有機質肥料として再生させ、農地の土づくりや原料農作物などの育成に使用します。自然の恵みを自然に還す。それが黒木本店の焼酎造りです。

風土
宮崎・児湯の大地と水

「太陽と緑の国」を謡う宮崎県。統計によると平均して年間50日が快晴という全国有数の日照時間を誇る県です。また、高鍋町のある宮崎県児湯郡は良質な湧き水の産地として古くから知られています。太陽と水の恵みによって育まれる黒木本店の焼酎は、日本の他の場所では決して造ることはできない焼酎。「宮崎県児湯郡高鍋町」という土地でのみ造ることができる焼酎なのです。