豊かな大地
豊かな森
豊かな空
そして
豊かな水。
こんなにも恵まれた地が
他にあるのだろうか。

この豊かな地に
恥じぬよう、
ただひたむきに
ただ精一杯に
ただ一心不乱に
そして
頑固に。
焼酎を造り続けよう。

焼酎一筋

明治18年、蒸留釜から最初の一滴が滴って以来、
黒木本店はひたすら焼酎造りの道に精進してきました。
焼酎造りに込める黒木本店の想いを
ひとことで言い表すなら「焼酎一筋」。
そこには焼酎だけを造り続けるのではなく、
焼酎という、土地に根ざした伝統文化を守り、
継承していくという意志も込められています。
だからこそ黒木本店は農業から焼酎造りを始めます。
土地を耕し、種を蒔き、栽培から収穫まで
すべてを自分たちの手でおこなうのです。
さらに製造過程で生じる廃棄物は有機肥料として
有効利用し、自然の恵みを自然に還す。
それが黒木本店の焼酎造りです。
時間も手間もかかるやり方です。
しかし、そうすることでしか造ることのできない
理想の焼酎があるのです。

継承と前衛

変わらないものと変わるもの。
焼酎造りは伝統文化であり、
黒木本店は文化の継承者として
焼酎造りの理念を徹底して守りぬきます。
しかし、継承し守るだけでは進歩はありません。
焼酎造りにおいて、
つねに前衛を志す変革者でもありたい。
そのために研究開発を怠ることなく、
理想を追求していきます。

手造り

どんなに合理化と効率化が進んでも、
最後に焼酎の味を決めるのは人です。
人の目、人の手が焼酎を造るのです。
原料の選別。
麹造り。
もろみの仕込み。
蒸留。
熟成。
そのすべての工程に人の手が介する。
それが黒木本店の焼酎造りです。
人の手による焼酎造りは南九州の文化遺産でもあり、
それを継承していくことは醸造者の責任でもあります。

焼酎は人と人を繋げ、
その人生を豊かにする。
人を結ぶ。
心をほどく。
それこそが黒木本店の大義です。